ルパンの冒険 概要
概要(あらすじ)
ジェルメーヌは何不自由なく育てられたお嬢様で、日々召使のソニアをいびっている。
ジェルメーヌの父親は大変な富豪で、数々の美術品を収集していた。
数年前には、アルセーヌ・ルパンから予告状が送られ、何もかも盗まれてしまったという過去もある。
しかし、もっとも価値があると思われた宝冠はそのとき無事であった。
そんなジェルメーヌとシャルムラース公爵との婚約が発表される。
ジェルメーヌはシャルムラース公爵を愛しているというよりは、身分によって結婚相手を選ぶタイプの女性だった。
気立てのよい娘ソニアは、このシャルムラース公爵に密かに想いを寄せていたが、黙ってジェルメーヌの結婚式の準備を手伝っていた。
そんなとき、ジェルメーヌの父親グルネイ=マルタンのもとに再度ルパンから予告状が届く。
今度こそ宝冠をいただくというルパン。大切な宝冠を守るため、ジェルメーヌの父とシャルムラース公爵は、警察に応援を頼み、宝冠を守るための戦いを繰り広げる。
果たして宝冠は盗まれてしまうのか、ルパンはどこにいて、どうやって宝冠を盗むつもりなのか。
怪しい事件はふたつ。
まず、ジェルメーヌの父グルネイ=マルタンのもとにシャロレという姓の親子が訪れる。「車を中古で譲ってほしい」とうのだ。息子は盗癖があり、車の価格の話し合いの最中に部屋で見つけたものを盗んでしまう。
この子の盗癖に気づいたのはシャルムラース公爵で、その観察眼は、警察も驚くほどであった。
宝冠を隠してあるパリの屋敷へグルネイ=マルタン氏が向かおうとしたところ、三台あるはずの車のうち二台がなくなっており、たった百馬力の頼りない車しか残されていなかった。
公爵とゲルシャール警部が、協力して、ひとつひとつの謎に挑んでいく。
読後の感想など
この話をおススメしたい理由は、まず第一に「ルパン三世カリオストロの城」の有名なせりふ「やつはとんでもないものを盗んでいきましたよ・・・あなたの心です」の元になったと思われるせりふが出てくること。
ただし発言の主は、警部ではなくルパン本人です。
「あなたの心を盗みたくて仕方がない」と言ってます。
謎解きはもちろん、ソニア・ジェルメーヌ・シャルムラース公爵の三角関係(?)を描いたラブコメも見もの。
作中で「ゲルシャール警部」が登場するのだが、おそらくこれはガニマール警部をイメージした登場人物。
この作品を手がけた出版社の社長が「ガリマール」という名前だったので、似るのを避けるため、名前を変えて登場させたといわれています。
この作品は、はじめ戯曲として上演されたあと、小説化されました。なので、ゲルシャール警部とルパンのやりとりや、恋愛を描くシーンがドラマティックで、上手い役者で舞台化されたら相当な迫力がある作品だと思われます。
やはり短編よりは印象に残るラストが用意されていますし、全体的なバランス感がよく、読みやすい作品でもありました。
ほかのルパンシリーズを読んでいなくても問題のない作品ですし、ルパンのキャラクターもわかりやすく描かれていて、私はとても好きな作品です。
入手できる書籍
少しずつ入手できる翻訳の種類が減ってきます。大人向けは偕成社か創元推理文庫かの2択。
偕成社全集版 第3巻「ルパンの冒険」
創元推理文庫「リュパンの冒険」
ポプラ社版第5巻「消えた宝冠」
講談社青い鳥文庫「怪盗ルパン王女の宝冠」
論創海外ミステリ「戯曲アルセーヌ・ルパン」(戯曲を忠実に訳した貴重なもの。マニア向け)
偕成社文庫「ルパンの冒険」
ジェルメーヌは何不自由なく育てられたお嬢様で、日々召使のソニアをいびっている。
ジェルメーヌの父親は大変な富豪で、数々の美術品を収集していた。
数年前には、アルセーヌ・ルパンから予告状が送られ、何もかも盗まれてしまったという過去もある。
しかし、もっとも価値があると思われた宝冠はそのとき無事であった。
そんなジェルメーヌとシャルムラース公爵との婚約が発表される。
ジェルメーヌはシャルムラース公爵を愛しているというよりは、身分によって結婚相手を選ぶタイプの女性だった。
気立てのよい娘ソニアは、このシャルムラース公爵に密かに想いを寄せていたが、黙ってジェルメーヌの結婚式の準備を手伝っていた。
そんなとき、ジェルメーヌの父親グルネイ=マルタンのもとに再度ルパンから予告状が届く。
今度こそ宝冠をいただくというルパン。大切な宝冠を守るため、ジェルメーヌの父とシャルムラース公爵は、警察に応援を頼み、宝冠を守るための戦いを繰り広げる。
果たして宝冠は盗まれてしまうのか、ルパンはどこにいて、どうやって宝冠を盗むつもりなのか。
怪しい事件はふたつ。
まず、ジェルメーヌの父グルネイ=マルタンのもとにシャロレという姓の親子が訪れる。「車を中古で譲ってほしい」とうのだ。息子は盗癖があり、車の価格の話し合いの最中に部屋で見つけたものを盗んでしまう。
この子の盗癖に気づいたのはシャルムラース公爵で、その観察眼は、警察も驚くほどであった。
宝冠を隠してあるパリの屋敷へグルネイ=マルタン氏が向かおうとしたところ、三台あるはずの車のうち二台がなくなっており、たった百馬力の頼りない車しか残されていなかった。
公爵とゲルシャール警部が、協力して、ひとつひとつの謎に挑んでいく。
読後の感想など
この話をおススメしたい理由は、まず第一に「ルパン三世カリオストロの城」の有名なせりふ「やつはとんでもないものを盗んでいきましたよ・・・あなたの心です」の元になったと思われるせりふが出てくること。
ただし発言の主は、警部ではなくルパン本人です。
「あなたの心を盗みたくて仕方がない」と言ってます。
謎解きはもちろん、ソニア・ジェルメーヌ・シャルムラース公爵の三角関係(?)を描いたラブコメも見もの。
作中で「ゲルシャール警部」が登場するのだが、おそらくこれはガニマール警部をイメージした登場人物。
この作品を手がけた出版社の社長が「ガリマール」という名前だったので、似るのを避けるため、名前を変えて登場させたといわれています。
この作品は、はじめ戯曲として上演されたあと、小説化されました。なので、ゲルシャール警部とルパンのやりとりや、恋愛を描くシーンがドラマティックで、上手い役者で舞台化されたら相当な迫力がある作品だと思われます。
やはり短編よりは印象に残るラストが用意されていますし、全体的なバランス感がよく、読みやすい作品でもありました。
ほかのルパンシリーズを読んでいなくても問題のない作品ですし、ルパンのキャラクターもわかりやすく描かれていて、私はとても好きな作品です。
入手できる書籍
少しずつ入手できる翻訳の種類が減ってきます。大人向けは偕成社か創元推理文庫かの2択。
偕成社全集版 第3巻「ルパンの冒険」
創元推理文庫「リュパンの冒険」
ポプラ社版第5巻「消えた宝冠」
講談社青い鳥文庫「怪盗ルパン王女の宝冠」
論創海外ミステリ「戯曲アルセーヌ・ルパン」(戯曲を忠実に訳した貴重なもの。マニア向け)
偕成社文庫「ルパンの冒険」
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