2018/02/28

【アルセーヌ・ルパンの名言&迷言 】ここにあるさ

殺人犯「意味がわからない。そんなのはただの推論じゃないか。誰も(証拠の)ナイフを見ちゃいない」
ルパン「(ナイフを取り出し)ここにあるさ」
黒真珠


ルパンは殺人や傷害には絶対に手を出さない。そこはルパン三世と設定は同じ。
殺人者をこらしめる探偵のような役割も果たしている。
証拠を押収して、ルパンと悟られないよう変装して犯人に近づき、犯人を追い詰める。
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2018/02/27

【アルセーヌ・ルパンの名言&迷言 】アルセーヌ・ルパンはまっとうに生きるんだ

アルセーヌルパンはまっとうに生きるんだ。泥棒なんかもうやめて、普通の人間みたいに暮らすんだ。~奇巌城

女性に恋するたびに泥棒をやめると,
固く決心をするらしい。
そして百姓として田舎でのんびり暮らしたいとか言い出す。

まあ、ルパンの恋はなぜかいつも悲恋に終わるので,
それが実現することはないんだけど。
奇巌城ですでにこれ聞いたの二回目です。絶対やめないでしょアンタ・・・。

せっかくだからルブランも、一年くらいラブラブの日を作ってあげて、ルパンに畑を耕させればよかったのに(笑)。三日で投げ出すと思うけど(笑)
2018/02/26

【アルセーヌ・ルパンの名言&迷言 】あのあと見たことはわすれてくれ!


あのあと見たことはわすれてくれ!今と昔は切り離そうよ。昨日見た僕は僕じゃない!お願いだ、ほんの一瞬でいい・・・昔、ベルナールだった僕を見たような目で、僕のことをみてくれないか?
怪盗紳士ルパン 遅かりしシャーロックホームズ~

泥棒ではない普通の人どうしとしてであった女性と、今度は泥棒として出会ってしまった。
その瞬間にルパンが必死で言い訳するシーン。
女性としては、かわいい泥棒過ぎてつい噴出してしまう。


要するに、
「あ、いまのなし!見なかったことにして!!かっこいい僕だけ見てて~」
ってことでしょう・・・。
2018/02/25

ルパンの脱獄

概要(あらすじ)
ルパンシリーズ第三作。
警察は、ルパンが脱獄を企てているという、確かな証拠を押収する。
しかし、当のルパンは、以外にもおとなしく独房に収まっているのだ。
もしやルパンはすでに脱獄してしまったのか・・・?真相は・・・?

心理的な意表をつく展開に!

読後の感想など
タイトルのとおり、ルパンの脱出劇です。

ルブランは心理小説を書いていたというだけあって、いわれてみれば当たり前の事実に読者が気づかない。
心理戦が見ものの作品です。

第一作「ルパンの逮捕」はルパンのキャラクターというよりはミステリーそのもの重視だったのですが、この作品はルパンのキャラクター描写にも重点が置かれています。
警察官のガニマールの言動をものともしない、ルパンの自信家な性格とその才能が明らかになっていきます。

今読者の前にいる登場人物は、ルパンなのかそうでないのか・・・が主題になる、
初期ルパンらしい作品でもあります。

入手できる書籍
各社から刊行のルパンシリーズ第一巻「怪盗紳士ルパン」に収録されています。
偕成社全集版 第1巻「怪盗紳士ルパン」
新潮文庫ルパン傑作集(IV)「強盗紳士」
創元推理文庫「怪盗紳士リュパン」
ハヤカワミステリ文庫「怪盗紳士ルパン」
ポプラ社版第1巻「怪盗紳士
講談社青い鳥文庫「怪盗ルパン怪紳士」
岩波少年文庫「怪盗ルパン」
偕成社文庫「怪盗紳士ルパン」
早川書房ポケット・ミステリ「強盗紳士ルパン」
角川つばさ文庫「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」
2018/02/24

獄中のアルセーヌ・ルパン

概要(あらすじ)
ルパンシリーズ第二作。
カオルン男爵のもとにルパンから盗みの予告状が届く。そんなばかな!ルパンは獄中にいるはずだ!

それとも・・・まさかルパンはすでに脱獄してしまったのか!?
そんなはずはない、しかし・・・。
ガニマール警部が事件を追う!

読後の感想など
第一作で逮捕されたルパンの話。ルパンはあまり登場しないのですが、最後に登場してくれます。
そして、シャーロック・ホームズの名前がここですでに引き合いに出されています。
本人は登場しないのですが、今後の展開を予想させます。

入手できる書籍
第二作ですので、入手は容易。以下の書籍に収められています。
偕成社全集版 第1巻「怪盗紳士ルパン」
新潮文庫ルパン傑作集(IV)「強盗紳士」
創元推理文庫「怪盗紳士リュパン」
ハヤカワミステリ文庫「怪盗紳士ルパン」
ポプラ社版第1巻「怪盗紳士
講談社青い鳥文庫「怪盗ルパン怪紳士」
岩波少年文庫「怪盗ルパン」
偕成社文庫「怪盗紳士ルパン」
早川書房ポケット・ミステリ「強盗紳士ルパン」
角川つばさ文庫「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」

ストーリー(抜粋)
#1 カオルン男爵邸
召使「マダム、お手紙です」
夫人「え?なにこれ、刑務所から?まあ、差出人名がないのね。・・・こ、これは・・・!!」
ルパン「貴殿のお持ちのルーベンスおよびワトーの絵画は、大変私の趣味にかなうものであります。つきましては、宝石類と絵画をおさめたガラスケースをそっくりそのまま頂戴したいと存じます。荷造りをして、ばてぃにょーる駅止めで発送してください。一週間以内にお送りいただけない場合、来る9月27日の深夜、私自ら盗りにうかがいましょう。アルセーヌ・ルパン」

召使「どうなさいました?」
夫人「ルパンから予告状が!」
召使「えっ!?あの有名な怪盗が?」
夫人「絵画のことはともかく、ガラスケースに一緒に宝石を隠していることは内の者以外誰も知らないはずよ!なぜルパンはそれをしっているのかしら?」
召使「警察にしらせましょうか?」
夫人「いいえ、・・・通報してもいたずらだと笑われるのがオチでしょう・・・。そうだ!ガニマール警部に連絡しましょう」
召使「警部に?」
夫人「そう、ガニマールはルパンを捕まえることに執念を燃やしている警察官よ。きっとこの予告状を見たら動いてくれる!彼と直接連絡をとる方法を調べて!」
召使「わかりました!」

#2 川べり
ガニマール「なるほど。しかし、これはルパンのものではないでしょう、きっとただのいたずらです」
夫人「そんな・・・あなたならきっと真剣に話をきいてくれると」
ガニマール「残念ですがカオルン夫人、ルパンはすでに牢屋にいるのです」
夫人「えっ!?」
ガニマール「先日、プロヴァンス号の船上で捕まえたのです」
夫人「本当ですか?確かに、本物のルパンを捕まえたのですか」
ガニマール「確かに本物です」
夫人「もし彼が、すでに脱獄していたら?」
ガニマール「サンテ刑務所からは誰も脱獄できんよ、たとえそれが、アルセーヌ・ルパンであっても。」

#3 カオルン男爵邸
夫人「ルパンじゃなかったみたい」
召使「そうなんですか。マダム、あのまた、電報が」
夫人「なにかしら!?」
ルパン「バティニョール駅に荷物なし。明日の夜は覚悟されたし。アルセーヌ・ルパン」
夫人、電話をかける
ガニマール「もしもし」
夫人「ガニマールさん、やっぱり・・・ルパンです!また、電報がきたんです、ルパンから!」
ガニマール「そんなばかな」
夫人「どうか、お願いです」
ガニマール「しかし、ルパンは刑務所にいるというのに、警察組織を動かすわけには・・・」
夫人「おいくら差し上げたらよろしいですか?」
ガニマール「なんだって?」
夫人「私はお金持ちです、あの大切な絵を守るためならなんでもします。警察が動けないなら、個人的に、人を雇って見張っていただけないでしょうか」
ガニマール「そういうわけには」
夫人「秘密はまもります。3000万円で足りるでしょうか」
ガニマール「そこまでおっしゃるなら見張りはつけましょう。でも何度も言いますが、ルパンは今刑務所にいるのです。人を雇うお金なんて、どぶに捨てるようなものですよ」
#4刑務所
ガニマール「君はルパンかね」
ルパン「そうですよ」
ガニマール「にせものじゃないだろうな」
ルパン「正真正銘、僕ですよ」
ガニマール「君がつかまったとき、正直わざとじゃないかと疑ったんだがね」
ルパン「おもてなしできなくて残念だなあ。冷たい飲み物ひとつないんだから!いや、本の仮住まいですよ。出て行きたくなったら出て行きます」
ガニマール「それにしては、ずいぶん長くいるじゃないか」
ルパン「ある、女性のことを忘れなければいけないんです・・・。美しい人だった。この恋の傷を癒さなければならないときに、俗世間の荒波は厳しすぎる・・・。隔離療法ってやつですよ!」
ガニマール「君は刑務所を何だと思ってるんだね!もういい、どうやら本物のようだからな」

#5 カオルン男爵邸夜
夫人「この屋敷には、二つの門があります。入り口はその二つだけです」
ガニマール「あの井戸へ通じる道は?」
夫人「地下道があったようですが、すでに埋め立てられています。」
ガニマール「肝心の絵はどこに?」
夫人「この隣の部屋です」
ガニマール「隣か。では私がこの部屋の扉を見張る。みんな、しっかりみはってくれたまえ、いいな!」
部下「はいっ!」
夫人「これで安心して眠れるわ」

#6 カオルン男爵邸朝
夫人「おはようございます、何もありませんでしたか?」
ガニマール「もちろん、誰一人来ていません。何も起こりませんでしたよ」
夫人、隣の部屋へ移動。
夫人「きゃあ!」
ガニマール「どうしました?」
夫人「絵が!絵がない!」
ガニマール「なに?そんなばかな!この部屋を見張っていた見張りは?」
召使「あの・・・寝ているようなんですが」
ガニマール「なに?おい!起きろ!!・・・だめだ、寝ているんじゃない。眠らされたんだ」
夫人「ルイ16世ゆかりの蜀台もない・・・マリアの聖母像も・・・(泣き出す)」
ガニマール「おのれ、ルパンめ!!」
夫人「私のコレクションの中でも粒よりのものばかりが・・・」

警察官がおきる
警察官「う、うーん」
ガニマール「おい!しっかりしたまえ!絵は盗まれてしまった!君は誰かを見なかったか?」
警察官「いえ、誰も見ませんでした」
ガニマール「じゃあ一体誰に眠らされたんだね?」
警察官「わかりません」
ガニマール「何か飲食したか?」
警察官「その、水差しのなかの水を少し」
ガニマール「そうか、その水を調べろ!それから屋敷にほかの入り口がないか、徹底的に調べるんだ!」

#7 刑務所
ルパン「やあ、これは警部、またまたお出ましいただけるとは」
ガニマール「ずいぶん愛想がいいな」
ルパン「ちょうどよかった、刑務所生活にも飽きてきたところだったんです。ところで要件は?」
ガニマール「カオルン事件だ」
ルパン「ちょっとまってください、なんせいろんな事件に関わっているものですから。ええと・・・ああ、あった!ルーベンス、ワトー、それから小物が数点」
ガニマール「事件は君が指揮したのかね」
ルパン「そうですよ」
ガニマール「ここにいながら?そんなばかな」
ルパン「そこに郵便局の領収書があるはずです」
ガニマール「君は毎日身体検査をされているはずだ、そんなものどうやって持ち込んだんだ」
ルパン「そうですね、確かに上着の裏地をほどいたり、靴の底を調べたり、身体検査は綿密です。けれど、誰一人、アルセーヌ・ルパンがそんな簡単な隠し場所を選ぶほどバカじゃないってことに気づかない」
ガニマール「予告状も君か。」
ルパン「もちろん」
ガニマール「あんな手紙を出すのが君の気晴らしかね?」
ルパン「まさか!男爵に手紙を出さなくても盗めるのだったらあんなことはしません。あの手紙が全ての出発点なのですよ」
ガニマール「なんだと」
(イメージ映像カオルン邸)
ルパン「絶対に侵入できない家に、僕がこっそりと忍び込んだとでも?」
ガニマール「それは不可能だ!」
ルパン「そう、不可能です。だから方法はひとつしかない、城の持ち主に、僕を招待させるんです」
ガニマール「ふふ、なるほど、かなり独創的なやりかただ!」
ルパン「財産を奪うというような予告状が来たら、警部ならどうしますか?」
ガニマール「警察に連絡するね」
ルパン「警察に連絡しても相手にされなかったら?」
ガニマール「誰か信頼できる人に、援助を要請するだろう」
(イメージ映像電話をかけるカオルン)
ルパン「そう、そして、カオルン夫人は、自分の絵を守るために僕の仲間に援助を要請することになる」
ガニマール「ますます独創的だな」
(イメージ映像カオルン&ガニマール)
ルパン「そして僕の仲間の一人がカオルン夫人を見張っている間に、残りの仲間が窓から荷物を運び出す、簡単なことです」
ガニマール「実に見事だ、しかし、誰なんだ、カオルン夫人がそんなにも信頼を寄せてしまう人物とは?私には思いつかない」
ルパン「あなたですよ」
ガニマール「なに!?わしだって?」
ルパン「そうです、だからおもしろいことにね、警部。もし警部が、カオルン事件の捜査に関わることになったら、自分で自分を逮捕しなければいけなくなるんです!」
ガニマール「笑うとはなにごとだ」
ルパン「これは失礼、しかしご安心ください。警部がカオルン邸に行くことはありません。捜査はまもなく打ち切りになります。」
ガニマール「なぜ?」
ルパン「にせガニマールが、今僕と取引してる最中なんですよ。まとまった金額で、絵を買い戻すってね。無事に絵を買戻し、カオルン夫人は告訴を取り下げます」
ガニマール「なぜそんなことがわかる?」
ルパン「その、卵ですよ」
ガニマール「朝食の卵か」
ルパン「割ってみてください」
ガニマールが卵を割ると、手紙が出てくる。
ガニマール「あっ」
ルパン「ははは、隠し場所ってのはこうじゃなくちゃ。なになに・・・話しついた。10億。まあ結構いい金額になったか」
ガニマール「10億だと!?」
ルパン「なんせ僕の経費はパリ市全体の年間予算に匹敵しますからね」
ガニマール「ほう、しかし残念ながら君はもうすぐ裁判にかけられるのだ」
ルパン「警部、私がこんなところで朽ち果てるとでも思っているんですか?来週水曜、あなたのお宅にうかがいます、葉巻をふかしながら話でもしようじゃないですか」
ガニマール「そうかアルセーヌルパン・・・では待っているぞ」
ルパン「ガニマールさん!時計をお忘れです」
ガニマール「時計?」
ルパン「ええ、僕のポケットに迷い込んできました」
ガニマール「おい!いつの間に!」
ルパン「すみません、つい悪い癖が。お返しします。僕がいつも使ってる時計はこっちですよ」
ルパン時計を取り出す
ガニマール「それは誰のポケットから迷い込んできたんだね・」
ルパン「だれだろう?あ、そうだ、確か、看守のブービエだ。なかなかいい人ですよ。」


※前半を会話形式にするため、カオルン男爵の出番をカオルン夫人+召使の会話にアレンジしました。
2018/02/22

ルパン逮捕される

概要(あらすじ)
ルパンシリーズ第一作。
客船「プロヴァンス号」の中でアナウンスが流れる。「船内にルパンあり・・・」。変装名人のルパンが船内にいる!? 一体だれがルパンなのか・・・。客どうしが、疑いあいのうずにまきこまれる。ルパンは金髪で右腕に負傷キズがある、それがヒントだ。
ルパンがいるときいて、不安におびえるネリー嬢と主人公は・・・。

読後の感想など
ミステリーとして完成度の高い作品。文章のスピード感と、意外な結末に圧倒され、次も読みたいと思わせる作品です。
ガニマール刑事も早速登場します。ガニマールはルパン三世でいえば銭形にあたる登場人物。
ルパンを逮捕することに執念を燃やす警察官です。
ネリーさんは、このあとの話でも登場するので要チェック人物です。

ちなみに、ルブランはもともと推理物のような大衆的な小説よりは純文学を志していて、ルパンをずっと書く気はなかったらしいです。そのため、一作目のタイトルが「ルパンの逮捕」になったそうです。
ところがこの作品でルパンに人気が出たため、ルブランはずっとルパンを半世紀にわたって書き続けることになります。

なお、この作品がルパン第一作にあたるのですが、日本で人気の南洋一郎氏の訳本では「奇巌城」を第一巻としています。そのため、ルパンといえば「奇巌城」というイメージを持っている日本人も少なくないようです。
「奇巌城」は悲劇なので、普段のルパンの作品のイメージとはかなり異なります。し、正直途中の経過は、冗長に感じる部分も多い作品です。(だってルパンが出てこないんだもん(怒)!)
しかし、ラストが強烈な作品なのと、18歳とはいえ少年がメインの登場人物になる作品なので、南洋一郎氏は、この作品を子供たちに推したかったのかな、と感じました。

収録された書籍
第一作だけに、入手できる書籍は多いです。電子版も多くあります。
偕成社全集版 第1巻「怪盗紳士ルパン」
新潮文庫ルパン傑作集(IV)「強盗紳士」
創元推理文庫「怪盗紳士リュパン」
ハヤカワミステリ文庫「怪盗紳士ルパン」
ポプラ社版第1巻「怪盗紳士
講談社青い鳥文庫「怪盗ルパン怪紳士」
岩波少年文庫「怪盗ルパン」
偕成社文庫「怪盗紳士ルパン」
早川書房ポケット・ミステリ「強盗紳士ルパン」
角川つばさ文庫「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」
2018/02/22

アルセーヌ・ルパンとは

モーリス・ルブラン作のアルセーヌルパンシリーズに登場する、神出鬼没の大怪盗。 泥棒であるにも関わらず、その非凡な能力を活用して弱きを助け強きをくじく英雄となり、民衆には人気が高い。

作者 モーリス・ルブラン
詳細情報
性別 男性
職業 怪盗
家族 テオフラスト・ルパン(父)
アンリエット・ダンドレジー(母)
国籍 フランスの旗 フランス
日本の歴史を変えたアルセーヌルパン!?
アルセーヌルパンは、間違いなく、日本の歴史を変えた人物といえる。


アルセーヌルパンシリーズがなかったらルパン三世は誕生していない。

ルパン三世がいなかったら・・・あのスタジオジブリが存在しなかったかもしれない!!


宮崎駿は、ルパン三世のテレビシリーズの最終話を手がけて才能を見出された。
ルパン三世は知ってのとおり原作のルパンあっての作品。ルパンがいなかったら・・・
トトロも、ラピュタも、ナウシカも・・・誕生していなかったかもしれない・・・。

ルパンの能力
・窃盗
美術品の本物を盗んで、変わりに模写を置いてきたりしている。ルパンによると「フランスにこれだけの名画を集めたのは僕だ(奇巌城)」とのこと。なんちゅう正当化!
・変装名人。
「自分自身でもときどき自分が誰だかわからなくなる」~ルパンの逮捕~
見た目だけでなく、性格までも変わってしまう。演技の才能があるらしい。
・探偵としての能力
ルパンが疑われたときなど、ルパン自身が真犯人を見つけることが多い。
「黒真珠」「ハートの7」など比較的最初のほうから描写される。
・モテる
女性はすぐにルパンのとりこになってしまう。
・柔道・空手
日本の武術は、憧れの的なのね^^;
ルパンの作品一覧
怪盗紳士ルパン(Arsène Lupin, gentleman-cambrioleur:第一短編集)
・ルパン逮捕される (L'Arrestation d'Arsène Lupin)
・獄中のアルセーヌ・ルパン (Arsène Lupin en prison)
・ルパンの脱獄(L'Évasion d'Arsène Lupin)
・ふしぎな旅行者(Le Mystérieux voyageur)
・女王の首飾り (Le Collier de la reine)
・ハートの7 (Le Sept de cœur)
・アンベール夫人の金庫 (Le Coffre-fort de madame Imbert)
・黒真珠 (La Perle noire)
・おそかりしシャーロック・ホームズ(Herlock Sholmès arrive trop tard)

■ルパン対ホームズ(Arsène Lupin contre Herlock Sholmès:2本の中篇)
・金髪の美女(La Dame blonde)
・ユダヤのランプ(La Lampe juive)

■ルパンの冒険(Arsène Lupin/Une Aventure d'Arsène Lupin:戯曲、及び戯曲の小説化)
■奇岩城(L'Aiguille creuse(空洞の針):長編)
■813
■続813
■水晶の栓(Le Bouchon de cristal:長編)
■ルパンの告白(Les Confidences d'Arsène Lupin:第二短編集)
・太陽のたわむれ(Les Jeux du soleil)
・結婚指輪(L'Anneau nuptial)
・影の合図
・地獄の罠
・赤い絹のスカーフ
・うろつく死神
・白鳥の首のエディス(Édith au cou de cygne)
・麦わらのストロー(Le Fétu de paille)
・ルパンの結婚(Le Mariage d'Arsène Lupin)
■オルヌカン城の謎
■金三角(Le Triangle d'or:長編)
■三十棺桶島(L'Île aux trente cercueils:長編)
アルセーヌ・ルパンの帰還(Le Retour d'Arsène Lupin:戯曲)
■虎の牙(Les Dents du tigre:長編)
■八点鐘(Les Huit Coups de l'horloge(時計の八時の鐘):連作短編集)
・塔のてっぺんで(Au sommet de la tour)
・水びん(La Carafe d'eau)
・テレーズとジェルメーヌ(Thérèse et Germaine)
・秘密をあばく映画(Le Film révélateur)
・ジャン・ルイ事件(Le Cas de Jean-Louis)
・斧をもつ貴婦人(La Dame à la hache)
・雪の上の足あと(Des Pas sur la neige)
■カリオストロ伯爵夫人(La Comtesse de Cagliostro:長編)
■緑の目の令嬢(La Demoiselle aux yeux verts:長編)
■山羊皮服の男(L'Homme à la peau de bique:短編)
■バーネット探偵社(L'Agence Barnett et Cie:連作短編集)
・水は流れる(Les Gouttes qui tombent)
・ジョージ王のラブレター(La Lettre d'amour du roi George)
・バカラの勝負(La Partie de baccara)
・金歯の男(L'Homme aux dents d'or)
・十二枚の株券(Les Douze Africaines de Béchoux)
・壊れた橋(The bridge that broke)
・偶然が奇跡をもたらす(Le Hasard fait des miracles)
・白い手袋白いゲートル・・・(Gants blancs... guêtres blanches...)
・ベシュ、ジム・バーネットを逮捕す
■謎の家(La Demeure mystérieuse:長編)
■バール・イ・ヴァ荘(La Barre-y-va:長編)
■エメラルドの指輪(Le Cabochon d'émeraude:短編)
■二つの微笑をもつ女(La Femme aux deux sourires:長編)
■ジャスト五分間 (Cinq minutes montre en main:寸劇)
■アルセーヌ・ルパンとの十五分(Un quart d'heure avec Arsène Lupin:寸劇)
■特捜班ビクトール(Victor, de la Brigade mondaine:長編)
■カリオストロの復讐(La Cagliostro se venge:長編)
■ルパン最後の事件(Les Milliards d'Arsène Lupin(アルセーヌ・ルパンの数十億):長編)
■ルパン最後の恋(Le Dernier Amour d'Arsène Lupin: 長編)
ルパンの性格
・自信家 「やっぱりルパンほどの大物じゃなくっちゃ!(ハートの7)」自分で言うな!
・ちゃらんぽらん「おもしろいでしょう、ガニマールをガニマールに逮捕させるなんて!(獄中のアルセーヌ・ルパン)」警察を小ばかにしたような態度をとる。
・女性に優しい
・泥棒であることに一定のコンプレックス(特に恋愛のとき)を抱えている
「僕は(中略)彼女にとって泥棒なんだ!他人のポケットに手を入れ、こそこそと逃げ出す、そういう人なんだ(遅かりしホームズ)」
・恋愛になると急に優男に
ルパンが恋愛になって吐くせりふは、優男そのもの。それまで強い口調で警察に歯向かっていたのに。日本人の私には急にキャラが崩壊したみたいにみえる。けれどそこはフランス人ですから。
しかし好きな女性のために11枚の手紙をしたためたっていうエピソードは・・・!?!?!?
大怪盗がそんなことしてるって、笑ってしまうんだけど、フランス人にとっては、普通なのかなあ。
・愉快犯っぽい
このブログのタイトルにもありますがルパンはトラブルを楽しんでいる。
追い詰められた時の思い出を「ぞくぞくした」などといって語る。
・よく募金をする
最後の「ルパン最後の事件」では奪った財産で困った子供たちのために学校を建てるなど、社会貢献活動に積極的。法律にはこだわらないが自分なりの正義を生きている人。
2018/02/22

人生をつまらないなんて言うのはどこのどいつだ!

人生をつまらないなんて言うのはどこのどいつだ! ぼうや、人生はすばらしいんだよ。ただ楽しみ方を知らないとだめなんだ。
俺はよく知ってる。~奇巌城

探偵として活躍し、自分を脅かす少年ボートルレに対して。
2018/02/22

おそかりしシャーロックホームズ


概要
ドバンヌの屋敷には秘密の地下道に関する言い伝えがあった。ところが、その秘密の鍵を握っている年代記が、何者かによって盗まれてしまう。危機を感じ取ったドバンヌは、イギリスのシャーロックホームズに、事件解決の応援を要請するのだった・・・。

シャーロックホームズが、ルパンの小説に登場する。「遅かりし」という題名からわかるとおり、ホームズはルパンのライバルとして登場するものの、やられ役としての役割。

ホームズの登場は作者に無断で登場させたため、コナン・ドイルから抗議の文書が届いた。以後ルブランはシャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)の冒頭の"S"を後ろに移動させ(Herlock Sholmes)に改名した。しかし、日本語訳では「シャーロックホームズ」とするのが普通。

読後の感想など
もともとホームズファンだった私ですが、ホームズの登場については割り切って読みました(笑)。
この話ではまだソフトですが、ホームズはこのあとどんどんまぬけなキャラになっていきますので^^;
ホームズファンは、別人だと思って読んだ方が気持ちよく読めるかと思います。

みどころは、やはりネリーさんとのラブコメ(?)シーンです。
「明日4時にすべて元に戻します」は有名なせりふらしく、2004年の映画ルパン」でも引用されていました。

「紳士」な感じが伝わってきたり、「泥棒である自分」に悩むシーンなど。今までヒーローだった彼が、人間らしさを覗かせます。
ルパンは恋愛になると情熱的ですね(笑)。「冷静沈着な大泥棒」っていう触れ込みなのに、この大げさな求愛は・・・日本人が読むとキャラが急に崩壊してしまったようにも思えたのですが、^^;フランス人ですからね^^;グランデ・アモーレ!
愛が、だいじです^^;

入手できる書籍
ルパンシリーズ一冊目の「怪盗紳士ルパン」の最終話です。入手容易。各社の「怪盗紳士ルパン」には大体収録されています。ただし、少年少女向け文庫などでは収録話数を減らすためか、「怪盗紳士ルパン」収録作品を2冊に分けているところもあるので要注意。この作品を収録している書籍を一覧にしてみます。

偕成社全集版 第1巻「怪盗紳士ルパン」
新潮文庫ルパン傑作集(IV)「強盗紳士」
創元推理文庫「怪盗紳士リュパン」
ハヤカワミステリ文庫「怪盗紳士ルパン」
ポプラ社版第2巻「ルパンの大失敗」
講談社青い鳥文庫「怪盗ルパン真犯人を追え!」
岩波少年文庫「怪盗ルパン」
偕成社文庫「怪盗紳士ルパン」
角川つばさ文庫「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」
ストーリー(※思いっきりネタバレ注意!)

鳥羽(とば:原作名ドバンヌ 大金持ち)
鈴門(すずかど:原作名ベルモン 鳥羽の友人)
蟹間(かにま:原作名ガニマール 警察官)
音凛(ねりん:原作名ネリー 鳥羽の妹)
ルパン4世
シャーロックホームズ


● 2 船の上
蟹間「(観客に向って)君たち、旅行中に申し訳ないが・・・ルパンを見なかったかね。実はこの船にルパンが乗り込んでいるというんだ。有名な怪盗で、盗みをやりだしたら被害は計り知れないのだ。おっと、私は(警察手帳を取り出す)蟹間在。ルパンを絶対捕まえると公言している、あの有名な警官だよ。はっはっは」

そこにゲストが通りかかる
蟹間「ああ君、ルパンを見なかったかね」
ゲスト「ルパン?どんな人ですかね」
蟹間「どんな人かって・・・うーん、一概には言えない」
ゲスト「はあ???」
蟹間「(指名手配の画像を見せて)これがルパン(仮)!」
ゲスト「かっこかり?」
蟹間「そう、私は20回ほどルパンに会っているが、現れたのは毎回違う人間だった。これはあくまでやつの宣伝用の姿でしかない。変装と演技の達人でね。そのときどきで顔立ちもしぐさ、体つき、年齢、性別、性格までも違うのだ。」
ゲスト「それじゃあ探しようがありませんね」
ゲスト、立ち去り退場。
蟹間「今度こそ、ぜったいとっつかまえてやる!」
蟹間、退場。

● 3 ルパン4世
ルパン「どうして決まった外見をしていなくちゃいけないんだ?いつも同じ人物でいるなんて、まったく危険極まりない。手口を見るだけで私だとわかる。それでいいじゃないか」

● 4
ルパンがいる。そこに音凛がやってくる。音凛はばらを持っている。
ルパン、音凛に一目ぼれしてしまう。

音凛「ルパンが船に乗ってるってほんとですか」
ルパン「あ・・・いや・・・そういううわさですね」
音凛「ルパンがすぐそこにいるかもしれない、なんて怖いですね」
ルパン「いや、そのあなたの美しさに比べれば、ルパンの恐ろしさなど・・・」
音凛「(スルーして)はあ、こんなのがあと5日も続くなんて!」
ルパン「あなたが困っているならこの私が!ルパンを見つけ出して見せましょう!簡単ですよ」
音凛「ずいぶん自信があるんですねえ」
ルパン「なんのこれしき、美しい女性のためならたとえ火の中水の中。美しい二人の思い出にぜひそのばらをもらえませんか」
音凛「荷物少ないんですね(ルパンの鞄を持ち上げる)」
ルパン「あ~~~それは・・・まあいっか」
そこに蟹間がやってきた
蟹間「アルセーヌ・ルパンだな」
ルパン「違いますよ!安藤金也(あんどうかねなり:原作名ベルナール・アンドレジー)ですよ。ほら、身分証も」
蟹間「安藤金也は、三年前死んでいる」
ルパン「ええ、じゃあ僕しんでるってこと」
蟹間「どうやって、その身分証を手に入れたかは知らないが、つべこべいわないで観念しろ」
ルパンに手錠をはめる
音凛の前で手錠をはめられ、はずかしいルパン。
蟹間「(音凛の持っている鞄を見て)その鞄に証拠の品が入っているはずだ、こっちに渡しなさい」
ルパン「(ひとりごと)まっとうな生き方ができないっていうのもせつないねえ。こうやって美女と出会っても次に会えるのはいつのことか・・・」

音凛、ルパンと蟹間を見比べ
音凛「あっ、手が滑った!」
鞄を投げる。自分をかばった音凛に驚くルパン。
(海に荷物が沈む音)
音凛、ばらを残して、その場を立ち去る。
蟹間「あ、こら!」
ルパン「ちょうど船も着いたようだし、それじゃあさいなら、美しいあなた、また会えるひまで」
いつのまにか外していた手錠を蟹間に渡して、バラを拾い上げ走り去る。
蟹間「おい、こら!ルパン!まて~~~~~っ」


● 5 鳥羽の豪邸
鈴門:えっ、明日かの有名な探偵のシャーロックホームズが来る!?
鳥羽:そうなんですよ、鈴門さん。
鈴門:それまたいったいなんで?
鳥羽:実はこの鳥羽家の屋敷には言い伝えがあって。極秘の地下道があるらしいんです。ところが図面は紛失しており、どこに地下道があるのかがわかりません。祖父の代までは代々言い伝えられてきたのですが、その祖父は東京の空襲で急逝してしまったため、今は真実を知るものが誰もおりません。
鈴門:でもなぜ急に探偵を呼ぼうなんて考えたの?
音凛:ルパンから予告状が来たんですよ。だからおねえちゃん、躍起になって。
鈴門:音凛!ほんとあんたは口が軽い・・・まあそういうことなんですよ。この屋敷の財産をねこそぎいただくって。鳥羽家は明治時代に財産を築きました、財閥の解体でその影響力はいくぶん小さくなったものの・・・ルパンなんぞに財産を渡すわけにはいきません!ルパンはきっと地下道を見つけたんです。そこを通ってやってくるに違いありません。
鈴門:それは大変!地下道を早く見つけなければね。手がかりは全くないのですか。
鳥羽:調べたところでは、鳥羽一族の「財産記録」のなかに、先祖が手がかりを記したとありました。一応見てみたのですが、意味不明な言葉が並んでいるだけで。
音凛;斧は旋回す、震える空に。されど翼はひらき、人は神のもとへいく。暗号みたいですよね。
鳥羽:暗号なのか、旋回する斧とか、飛ぶ鳥ってなんなのか。全く謎なんです。
鈴門:ですね。
鳥羽:まあ、ホームズが来るまで少々おくつろぎください。鳥羽家自慢のアーティストのおつきですよ。謎解きは、演奏のあとで。


● 8 誰もいないやしき
ルパンが中に入ってくる。つぎつぎと、高価と思わしきものを持ち去る。
最後に宝石箱をとろうとしたとき、がたっと音がして、ルパンはカーテンの陰にかくれる。

音凛が入ってくる。
音凛「誰かいる、出てきなさいよ!」
おそるおそる部屋を見渡しているが、思い切って一気にカーテンを開ける。
ルパンと目が合う。
音凛「あなたは!」
ふたり、驚き、沈黙。
ルパン、持っていた宝の一つを取り落とす。
その音にふたりともはっとわれに返る。
ルパンが一歩歩み寄ると、音凛は一歩後ずさる。
音凛「誰か来る・・・早くにげて」
ルパン「明日の16時、かならずすべてもとにもどしておきます。どんなことがあろうと、約束はかならず守ります」
音凛「早く!」
音凛が足音のするほうに気をとられ、振り向くとすでにルパンはいない。

ルパンの独白「あのときあなたは、『もし本当にこの人がルパンだったら』そう思って海に鞄を投げ捨てたんだ。けれど今度は現行犯だ。君にとって僕は、今後どんなことがあろうともずっと泥棒なんだ。他人のポケットに手を入れ、こそこそと逃げ出す男なんだ」

● 屋敷
蟹間「え~つまり、ルパンから予告状が来たのが一昨日、そして夜の間に宝が根こそぎ盗まれた、窓は壊されていないしドアもこじあけられなかった、荷物はどこか秘密の出入り口から運び出されたにちがいない。そういうことですね」
鳥羽「そのとおりです、あ、友人の鈴門と妹の音凛も確認してます」
鈴門「そう、私も昨日までお宝がここにあったのを見ました」
蟹間「音凛さんはなにかきづいたことは」
音凛は時計を気にしている。
音凛「え?あ、ありません。」
ピンポーンとチャイムが鳴る
声「宅急便です」
音凛「16時だ」
ドアを開けると、誰もいない。すべてのお宝が、そこに積まれている。
鳥羽「戻ってきた!宝が全部!戻ってきた!よかった!よかった!」
宝を部屋に運び込む鳥羽。
音凛、ルパンを追いかけ外に飛び出す。

● 屋敷の外
音凛があたりを見渡している。ルパンを見つける。
ルパン「僕は約束を守りました」
音凛「・・・」
ルパン「あなたとお会いしたのは、プロヴァンス号のデッキでした。過去はなんと遠く感じられることでしょう。昨晩見た僕は、僕じゃない!あのころのことを思い出し、昨日見たことは忘れてくれませんか」
音凛「・・・」

ルパン「すみません、アルセーヌ・ルパンはこれからもアルセーヌ・ルパンでしかない。すみませんでした。僕がそばにいるだけで、あなたに対する侮辱になってしまうんですね」
音凛が通り過ぎる。ルパン、引き止めようとしてやめる。
音凛が見えなくまで見送っている。

ふと、音凛がいた場所に置かれているばらに気づく。

そこにホームズが通りかかる

ホームズ「すみません、鳥羽さんのお屋敷はこちらの道でよろしいでしょうか」
ルパン「まっすぐです。みなさんおまちかねですよ」

しばらくの沈黙。

ホームズ「では、のちほど」
お互いに相手の正体に気づきながら、にらみつけあって立ち去る。

● 鳥羽家
ホームズがチャイムを鳴らす。
鳥羽「はい」
ホームズ「にゃーろっくほーむずです」
鳥羽「にゃーろっく?」
ホームズ「線が一本足りないだけです。気にしたら負けです」
鳥羽「これはこれは!ようやくおいでくださいましたか!実は盗みは昨晩すでにおきてしまいまして」
ホームズ「知っています。私がくるなどといわなければよかったのに」
鳥羽「なぜそれを知って・・・ああ、さすがは名探偵!しかし宝は戻ってきたのです」
ホームズ「え?」
鳥羽「さっき、16時に宅急便で帰ってきたのです。まったく謎だらけです、ルパンはどうやって侵入し、どうやって出て行き、なぜこの宝を返したのか」
ホームズ「あなたが暗号の話をしたのは妹さんだけですか」
鳥羽「はい。あ、あと昨日友人の鈴門さんとお話をしましたよ。鈴門さんも、警察の捜査につきあわせてしまって」
ホームズ「なるほど、あなたが自ら、ルパンに秘密の地下道のありかを解き明かす鍵を教えてしまったのですね」
鳥羽「私がルパンに謎を?・・・」
ホームズ「そうですとも、ルパンと、鈴門さんは同一人物ですから」
鳥羽「え?・・・あっ!!!私はなんてことを。あの悪党め!」
ホームズ「あの暗号こそ、ルパンがずっと捜し求めていたものだったんです。それをあなたが教えたため、その夜に、ルパンは謎を解き、この屋敷を襲った。」
ホームズ、床を調べて
ホームズ「ルパンは装飾品をこの椅子に並べていた形跡がありますね。それが、ルパンが盗品を返した謎を解く鍵でしょう。けれど今はそれどころではありません。大事なのは地下道です」
鳥羽「あなたの地下道の予想は?」
ホームズ「予想なんかじゃない、わかっているんです。屋敷から数百メートル以内に礼拝堂がありませんか。キリスト教の」
鳥羽「あります。今は廃墟となっているようですが」
ホームズ「なるほど、かんたんなことですよ。」
鳥羽「というと?」
ホームズ「はしご的なものありますか」
鳥羽「これでどうですか」
ホームズ「その、ティベルメニルと書かれているところに」
鳥羽「(台を置いて)これでいいですか」
ホームズ「はい、のぼってください」
鳥羽、台の上に登る。
ホームズ「Hの文字を触ってみてください。どちらかの方向に回転しませんか」
鳥羽「はい・・・あ、回りました!」
ホームズ「そこからRの文字、はいそれです、こう、まわしてみてください」
鳥羽「え?あ、こうですね!」
ホームズ「あとはちょっと台を動かして、Lの文字のところへ」
鳥羽「はい」
ホームズ「私の予想通りであれば、Lの文字が小窓のように拓くはずです」
鳥羽「え、あ、はい」
窓が開き、鳥羽がびっくりして転ぶ。
鳥羽「なるほど、ここが地下道の入り口だったんだ」
ホームズ「お怪我はありませんか」
鳥羽「すみません、びっくりしてしまって」
ホームズ「いえ、ご先祖さまの書き残したとおりですよ」
鳥羽「どうして?」
ホームズ「アッシュはフランス語でHのことですが斧という意味もあります。斧は回転する、でしたよね。エールはRですが、空という意味です。だから空は震える、でした。そしてLは開くとありましたから」
鳥羽「なるほど」
ホームズ「地下道を、進んでいきましょう。礼拝堂に出るはずです。神のみもとへ来る、ですから」

● 礼拝堂
鳥羽「礼拝堂に出ましたね。すばらしいです、ホームズさん!私も蟹間警部も、同じだけの手がかりを持っていながら」
ホームズ「君たちはただみているだけで観察していないんだにゃ。ただ見るのと観察するのとでは大違いなんだにゃ」
鳥羽「え、やっぱりにゃっていった?」
そこに、蟹間警部がやってくる。
鳥羽「蟹間さん!」
蟹間「さっき、鈴門さんと会ってね。君たちがここに来るはずだって言うもんだから」
鳥羽とホームズ、顔を見合わせる。
鳥羽「ルパンは、あなたには謎解きは朝飯前ってわかっていたんですね。それで蟹間さんを迎えによこしたんだ」
ホームズ「てごわいやつです、一目見てわかりました」
蟹間「え、ルパンに会ったんですか!」
ホームズ「ええ」
蟹間「なぜつかまえなかったんですか!!!」
ホームズ「私は刑事じゃないですから。」
蟹間「ああ、そっか・・・くそ、ルパンのやつめ!絶対つかまえてやる!何歳になったって、絶対諦めないからな!」


蟹間「あ、そうそう鈴門さんがこれを、ホームズさんにって」
小包を渡す
ホームズ「警部、鈴門さんがルパンですよ」
蟹間「え!なんだって!そういうことか、くそ~絶好の機会をまた逃してしまったか」
ホームズ、小包を開ける
ホームズ「親愛なるシャーロックホームズ様、アルセーヌルパンより・・・ってこれ私の時計!!いつのまに!あ、すれちがったときにやられたか・・・」
鳥羽「これは貴重ですよ!ルパンが盗んだホームズの時計!やつもなかなかのものですね!」
ホームズ「そう、てごわいやつです。アルセーヌ・ルパンとこのシャーロックホームズは、いつかまた再会するでしょう。世界は狭いですから。そのときには・・・」


※ストーリーは、わかりやすいよう一部簡略化しました。日本人名にしたのは、私が外国人の名前だと全然覚えられなくて、何度も読み返してしまうからです。また、1話読んだだけで全容がつかめるよう、登場人物の自己紹介シーンなどを追記しております。



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